カイゼンジャーニーを読んだ

2018年17冊目

今年読んだ中でもトップ3くらいに入る楽しさ。

 

どうしたらチームのメンバーが輝けるか?

最近はそう考えることが多い。コードを書く時間が減り、チームのメンバーと話す時間を重視している。一つの課題を片付けたら次、そしてその次と一つ一つ対応して行く。この繰り返しを進めている。

考える時間を作らねば。

 

一冊を通して最高に決まった言葉はこれだった。

「あなたは何をしている人なんですか ? 」

「あなたの旅は何ですか ?次に目指す先はどこですか ? 」

 

チームのアイディア意見を集約して現在最高と思う解を出す。そしてそれを皆で進められるように準備する。これがいまの役割だと思っている。そしてその方法を会社のすべてのプロジェクトに広めたい。これが叶えば次の旅に出ようと思う。今はまず目の前の役割に全力を出す。これが自分が組織にいる最大の理由だと思う。

 

 

 

1on1

会議やタスクによって1ヶ月に一度の1on1を出来ないのだとしたら上司やリーダーを降りた方が良いというのは辛辣だが真理

 

スクラムとは、振り返りながら改善していく経験主義を根本思想としている。

経験主義とは経験したことからの学びを重要視し不確実な状況においても漸進的に物事を進めていく考え方。

漸進的とは?

物事を順を追って目的を実現していく様。

例 漸進的な改革 

 

ソフトウェア開発とは、泥臭くて感情に左右されやすい人間の営み

プロセスやプロダクトを継続的にふりかえり早く失敗する Fail Fast の精神が漸進的な開発を後押しする。

 

スプリントゴールとは?

スプリントプランニングの要求からスプリントゴールを明文化する。

課金決済機能開発スプリント のような書き方

それをホワイトボードや模造紙に貼って全体の共有事項とする。

 

完成の定義と受け入れ条件

カンバンの方法を変えている点に注意

ICE BOX 

Product Backlog

Sprint Backlog

Doing

Done

完了や完成の定義を貼っておく

 

完成の定義と受け入れ条件とは?

完成とは?の定義をプロダクトオーナーと開発メンバーで同じ認識を持つ

例えば、ステージングで動作する

ユニットテストをパスしている

受け入れ条件を満たしている

レビューが済んでいる

というような内容

 

受け入れ条件とは機能非機能を含めて、このリストを満たしていれば要求を確かに実現していると明文化されているリストのこと。

完成の定義と受け入れ条件をクリアして初めて完了となる。

 

インセプションデッキの10の問い

これはミーダーが作るのではなく、チームで作る

われわれはなぜここにいるのか?

 

ダニエル・キム

成功の循環モデル

行動の質は思考の質によって決まる。

思考の質に影響を及ぼすのは関係の質、つまりチームワークの質。

チームワークを高めるには共通認識が必要になる。

 

WORKING agreement

チームの生産性をより高めるための取り組み

 

期待もプロジェクトマネジメント

内側の期待 チームにおける期待

外側の期待 プロジェクト関係者における期待

ドラッガー風エクササイズ

①自分は何が得意なのか ? ②自分はどうやって貢献するつもりか ? ③自分が大切に思う価値は何か ? ④チ ームメンバ ーは自分にどんな成果を期待していると思うか ?

第五の質問

チームメンバーが、本人に対してその期待はあっているか?を問う

 

危険なシグナルをデイリースタンドアップで見つける質問

3つ目の質問テンプレードが良いので早速使う。あと、スプリントゴールを達成するためにという頭の言葉は良い。気がつくと自分のタスクの中に入ってしまうので、それを防ぐ事ができる。

□開発チ ームがスプリントゴ ールを達成するために 、私が昨日やったことは何か ? □開発チ ームがスプリントゴ ールを達成するために 、私が今日やることは何か ? □私や開発チ ームがスプリントゴ ールを達成するときの障害物を目撃したか ?

 

意見を聞く時は考えた後にファイブフィンガーを使う

本数の少ない人から聞いて、意見に対して批判はしない。二度とネガティブな事が言えなくなるから。

5本 :とってもうまくやれている 4本 :うまくやれている感触あり 3本 :可もなく不可もなく 2本 :不安は少しある 1本 :全然ダメで絶望的

 

モダンアジャイルの基本原則

人々を最高に輝かせる

安全を必須条件にする

高速に実験&学習する

継続的に価値を届ける

 

アジャイルな見積もりアジャイルな計画づくり

そうなれば 、マルチタスクになり 、スイッチングコストが増加し 、遅延が徐々に膨らみ 、体力が消耗され 、失敗が増え 、手戻りが発生するという悪循環が生まれます 。

 

本当にそうだよ。改善はやらないことを決めることに他ならない。

 

プロジェクトにおいて度々起きる各チームの優先度と情報共有、衝突

むきなおりとYWT

スクラムオブスクラムは他のチームとの橋渡しメンバーで集まって話をする時間

 

スクラムオブスクラムを考えると自分がスクラムを導入しようと考えたきっかけに行き着く

組織が横断的につながる

組織が上下にあるのではなく各プロジェクトやメンバーが自己組織化を図る

その意識を持つことが重要

自立分散型組織という高いレベルの組織で素早く価値を提供し、顧客価値最大化を望むのであれば、スクラムの本質や概念や文化が組織に浸透するのか近道ではないか?

 

インタビュー

このラポール空間とはつまり心理理的安全な状態を作ることに繋がりそうだ。

ペ ーシング (話すスピ ードや声のト ーン 、まばたき 、呼吸などのペ ースを合わせる方法 )を用いたり 、ミラ ーリング (表情や飲み物を飲むタイミングなどを鏡のように振る舞う方法 )などのテクニックを使うことで 、相手との間にラポ ール空間という安心感や信頼関係を構築していくことができます 。

 

メンバーの状況に合わせてスタイル、リーダーシップを変えるSL理論。これは変えられるようにスタイルを考えておきたい

① S 1 (教示的リ ーダ ーシップ ) :具体的に指示し 、事細かに監督する

② S 2 (説得的リ ーダ ーシップ ) :こちらの考えを説明して 、疑問に応える

③ S 3 (参加的リ ーダ ーシップ ) :考えを合わせて決められるよう仕向ける

④ S 4 (委任的リ ーダ ーシップ ) :仕事の遂行の責任を委ねる

 

定期的に出てくる、あなたは何をする人なんですか?

この問いは厳しいけど、答えは一つ。

チームの課題を解決してチームメンバー全員を輝かせられる人。

そのためのアクションは?

 

あとがきの印象的な言葉

これは自発的に取り組むときに大事なこと。

集中するべきなのは 、自分から踏み出し 、表し 、巻き込むサイクルを繰り返し 、学びを蓄積しようとすることです 。この渦の中から 、予測しえない変化が起きることを楽しみに待ち構えながら 。

 

これだ。

「あなたは何をしている人なんですか ? 」 「あなたの旅は何ですか ?次に目指す先はどこですか ? 」